スキンケアで必要不可欠な乳液ですが、肌にもたらす効果を分かっていない方も多いのではないでしょうか。
せっかく乳液を使うのであれば、効果を使って正しく使いたいものです。
そこでこの記事では、乳液が肌にもたらす効果やクリーム・化粧水との違いや正しい使い方を紹介していきます。
スキンケアに力を入れている方はもちろん、乳液の効果がわからない方は必見の内容です。
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そもそも乳液を使う効果とは？
そもそも乳液の役割は、水分と油分をバランスよくして保湿力を維持するものです。化粧水で補充した水分を蒸発させないためには、乳液が欠かせません。
乳液の具体的な効果は、以下の4つです。
- ①肌を柔らかくしてくれる
- ②肌の水分の蒸発を防いでくれる
- ③肌の不要な角質を落としてくれる
- ④次に使うスキンケアアイテムの馴染を良くしてくれる
それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
①肌を柔らかくしてくれる
1つ目の効果は、肌を柔らかくしてくれます。そもそも、肌が固くなる原因の1つが肌の乾燥です。肌が乾燥すると、肌の奥にある真皮層のコラーゲンが減少して肌が硬くなります。
そこで乳液を使うことで、硬くなった角層を柔らかくして滑らかな肌へと導いてくれます。
②肌の水分の蒸発を防いでくれる
2つ目の効果は、肌の水分の蒸発を防いでくれることです。肌が乾燥すると強いつっぱり感が続き、スベスベ感が失われます。さらにかゆみやザラつきも生じます。
このような症状を改善するには、化粧水と乳液が効果的です。化粧水で皮膚に水分を補い、乳液で蓋をして蒸発しないようにします。
③肌の不要な角質を落としてくれる
3つ目の効果は、肌の不要な角質を落としてくれることです。肌が乾燥すると、古い角層が皮膚に張り付いたままになります。
そこで乳液で皮膚を柔らかくほぐすことで、不要な角質を落とすことが可能です。不要な角質を落とせば化粧水の浸透力アップ、毛穴詰まりなどが改善されます。
④次に使うスキンケアアイテムの馴染を良くしてくれる
4つ目の効果は、次に使うスキンケアアイテムの馴染をよくしてくれます。スキンケア用品を使った後は肌馴染みが良くなったように思いますが、正しく使わないと一時的なものです。
そこで、乳液を使うことで次に使うスキンケアアイテム用品の馴染が良くなり、それぞれの効果がきちんと発揮されます。
乳液とクリーム・化粧水・美容液の役割の違いとは？それぞれの効果を紹介
スキンケア用品には乳液やクリームなどがありますが、それぞれの違いを把握していない方も多いのではないでしょうか。ここでは、以下の3つの項目に分けてスキンケア用品の違いを紹介します。
- クリームの役割と乳液との違い
- 化粧水の役割と乳液との違い
- 美容液の役割と乳液との違い
特にスキンケアに力を入れている方は、これから紹介することを必ず押さえておきましょう。
クリームの役割と乳液との違い
クリームと乳液のそれぞれの役割は、以下の通りです。
クリーム：水分と油分がバランスよく配合されている。油分で蓋をして水分が蒸発しないようにする
乳液：クリームに比べて水分が多めに配合されている。水分の蒸発を防ぎながら保湿をして、肌を柔らかくする
どちらも水分と油分が配合されている点では同じです。しかし、クリームのほうが水分と油分がバランスよく配合されています。
一方の乳液は、水分が多めに配合されていて肌馴染みよいのが特徴です。乾燥が気になる方は乳液とクリームの併用、さっぱり使いたいのであれば乳液のみ使用するのがおすすめです。
化粧水の役割と乳液との違い
化粧水と乳液のそれぞれの役割は、以下の通りです。
化粧水：ほとんどが水分でできており、肌に水分を与える。角質層を柔らかくしてキメを整える。
乳液：油分と水分が配合されていて、水分の蒸発を防ぐ。水分の蒸発を防ぎながら保湿をして、肌を柔らかくする
乳液は油分と水分が配合されていて、肌の水分の蒸発を防ぐものです。一方の化粧水はほとんどが水分で、肌にうるおいを与えます。化粧水は水分の蒸発を防ぐ効果がないため、乳液と併用するのが基本です。
美容液の役割と乳液との違い
美容液と乳液のそれぞれの役割は、以下の通りです。
美容液：肌の悩みに特化したもの。効能は製品ごとで異なる。
乳液：水分と油分がバランスよく配合されている。水分の蒸発を防ぎながら保湿をして、肌を柔らかくする
乳液は肌の水分の蒸発を防ぐのに対して、美容液は肌の悩みに特化したものです。効能は製品ごとで異なり、美白に特化したものや乾燥対策に特化したものなど、さまざまなものがあります。
美容液は必ず必要なものではないものの、シミやシワの対策、肌の悩みがある方におすすめのスキンケア用品です。
化粧水なしでクリームや乳液だけのスキンケアは問題ない？
結論から述べると、化粧水なしでクリームや乳液だけのスキンケアはNGです。前提として、化粧水やクリーム・乳液の役割は以下のように違いがあります。
- 化粧水：肌に水分を与えること
- クリーム・乳液：水分が蒸発しないように油分で蓋をすること
乳液にも水分は含まれているものの、保湿成分がほとんどです。そのため、クリームや乳液だけでは水分を補えず、乾燥や肌荒れの原因になります。きれいな肌を保つためには、化粧水も乳液も使うようにしましょう。
ニキビ肌に乳液は効果がない？そもそもNG？
結論から述べると、ニキビ肌には乳液が効果あります。ニキビを防ぐためには、肌の保湿が欠かせません。特に大人ニキビの場合は、肌の水分と油分のバランス崩れが原因のケースが多いです。
皮脂の分泌が多いからといって乳液を使わないと、肌が乾燥を防ごうとさらに皮脂の分泌を悪化させてしまいます。ニキビを防ぐためには、化粧水と乳液を使用して肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。
【朝・夜別】乳液を使う順番を紹介
ここでは、以下の項目に分けて乳液を使う順番を紹介します。
- 朝のスキンケアの順番
- 夜のスキンケアの順番
そもそも、朝と夜のスキンケアの目的は異なるものです。そのため、スキンケアの順番も自ずと変わってきます。
朝のスキンケアの順番
朝のスキンケアの順番は、以下の通りです。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液・クリーム
- 日焼け止め
朝のスキンケアは寝ているときの汗や皮脂汚れを落とし、肌を守るために保湿・日焼け止めを行います。また、朝は水だけの洗顔でいいと思う方もいますが、基本的には洗顔料を使いましょう。
夜のスキンケアの順番
夜のスキンケアの順番は、以下の通りです。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液・クリーム
夜のスキンケアはメイクや花粉などの汚れを落とし、紫外線を受けた肌をケアするのが目的です。クレンジングでメイクを落とし、化粧水・美容液・乳液でダメージを受けた肌をケアしていきます。
【肌質別おすすめ】自分の肌にあった乳液の選び方
乳液を塗るといっても、肌質ごとで適している乳液は異なります。ここでは、以下の肌質に分けておすすめの乳液を紹介します。
- 乾燥肌
- 混合肌
- 敏感肌
- 脂性肌
ただし、同じ乾燥肌でも人によって適している乳液は異なります。そのため、これから紹介する内容はあくまで参考程度にしてください。
乾燥肌：しっかりと保湿できる乳液
乾燥肌は、水分と皮脂量が不足している状態の肌です。水分も油分も補えるように、しっかりと保湿できる化粧水と乳液を選びましょう。
成分としては、ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどが保湿効果があります。また、化粧水・乳液だけでは乾燥を防げない場合は、クリームを塗るのが効果的です。
混合肌：部位別に乳液を使い分け
混合肌は乾燥肌と脂性肌の両方を持っており、外の影響を受けやすいのが特徴です。鼻や額は皮脂が多く、目元や口元は乾燥しており、部位ごとで肌質が異なります。
混合肌の方のスキンケアは、部位ごとで化粧水と乳液の量を使い分けるのがポイントです。乾燥が気になる部分はしっかりと保湿をして、皮脂が分泌されている部分は薄く塗りましょう。
もしくは、部位ごとで使用する化粧水・乳液を変えるのもおすすめです。
敏感肌：肌への刺激が抑えられている乳液
敏感肌の方は肌のバリア機能が低下していて、外部からの影響で肌トラブルを起こしやすいのが特徴です。刺激の成分だと肌の炎症を起こしてしまうため、低刺激な乳液を選びましょう。
アルコールや香料が含まれていない、低刺激のものがおすすめです。また、敏感肌は乾燥が目立つため、アミノ酸やコラーゲンが配合されているものを選ぶといいでしょう。
そしてスキンケア時は顔を擦らないようにしたり、新しいスキンケア用品の使用前はパッチテストを使用したりなど、なるべく肌への刺激を最小限にしてください。
脂性肌：さっぱりとした乳液
脂性肌の方は、水分・油分ともに多く、顔がベタつきやすいのが特徴です。皮脂が多いため、ニキビや黒ずみなどの肌トラブルを起こしやすくなっています。
ただし、脂性肌だからといって保湿をしないのは、皮脂の分泌を悪化させる原因となります。したがって、さっぱりとした化粧水と乳液で保湿をするようにしましょう。
乳液を選ぶ際のポイント3つ
ここでは、乳液を選ぶ際のポイントである以下の3つを紹介します。
- 肌の悩みを改善できる成分があるか
- 肌に合ったテクスチャーか
- 乳液以外の機能があるか
先ほど紹介した内容とこれから紹介する内容を踏まえて、自分の肌に合った乳液を見つけましょう。
肌の悩みを改善できる成分があるか
肌の悩みを改善できる成分が配合されているかチェックしましょう。
例として、乾燥肌で悩んでいるのであればセラミドやコラーゲンが配合されているもの、ニキビ跡であればビタミンCなどが挙げられます。
このように、成分ごとで期待できる効果は異なります。肌の悩みがあるのであれば、効果がある成分が含まれているか事前に調べておきましょう。
肌に合ったテクスチャーか
乳液といっても、サラサラとしたものからしっとりとしたテクスチャーのものまであります。乾燥肌であれば、しっとりとしたしっかりと保湿できるものがおすすめです。
脂性肌の場合は、しっとりとしたテクスチャーだと肌トラブルを引き起こす可能性があるため、さっぱりとしたものがおすすめです。
乳液以外の機能があるか
乳液によっては肌をきれいにしてくれる補正下地の機能があったり、紫外線から肌を守ってくれる日焼け止めの効果があったりします。
夜のスキンケアであれば、乳液の効果があれば十分です。しかし、朝のスキンケアであれば乳液以外の機能があると時間短縮になります。
乳液を使うときのポイント4つ
乳液の効果を発揮するためには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- パーツごとで塗る量を調整する
- 使う回数は朝と夜の2回
- 肌を擦らないように塗る
- 化粧水が肌に馴染んでから使う
これから紹介する内容を押さえて、早速スキンケアで実践していきましょう。
パーツごとで塗る量を調整する
1つ目がパーツごとで塗る量を調整することです。顔といっても、部位ごとで皮脂の分泌量や乾燥しやすい場所は異なります。
具体的には額全体、眉間から鼻を指すTゾーンは皮脂量が多く、目元や口元、頬は乾燥しやすい傾向にあります。すべての部位に同じ量の乳液を塗ってしまうと、皮脂の分泌を悪化させたり、反対に乾燥を悪化させたりしかねません。
そのような事態を防ぐためには、皮脂の分泌量が多い場所は薄めに乳液を塗り、乾燥しやすい場所はしっかりと塗って保湿するようにしましょう。
使う回数は朝と夜の2回
2つ目が乳液を使う回数は、朝と夜の2回に留めることです。1日に何度もスキンケアを行っていると乾燥肌・毛穴詰まりなどの原因となります。
そのため、基本的には起床時のスキンケア、睡眠前のスキンケアの2回にしておきましょう。
肌を擦らないように塗る
3つ目が肌を擦らないように乳液を塗ることです。肌を擦るとバリア機能の低下の原因となり、肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
特に敏感肌、乾燥肌の方はもともと肌のバリア機能が低いため、注意が必要です。スキンケア時は指の腹で優しく顔をなぞりましょう。
化粧水が肌に馴染んでから使う
4つ目が化粧水が肌に馴染んでから使うことです。化粧水を塗ってすぐに乳液を使ってしまうと、化粧水がしっかりと肌に浸透しません。
乳液に関しては濃度が薄まってしまい、保湿ができなくなったり、効果が発揮できなくなったりします。したがって、化粧水を塗って1分〜2分ほど放置してから、乳液を使用しましょう。
まとめ
本記事では、乳液の効果について紹介しました。化粧水は肌に水分を与えるものに対して、乳液は油分で肌に蓋をして水分の蒸発を防ぐものです。
化粧水だけでは水分を維持できず、反対に乳液だけでは肌の水分量が足りません。化粧水・乳液のどちらも使用して、スキンケアを行っていきましょう。
なお、乳液といっても肌タイプで適しているものが異なります。乾燥肌であればしっかりと保湿できるものが適していますが、脂性肌の場合はさっぱりとしたテクスチャのものがおすすめです。
本記事で紹介した内容を踏まえて、自分の肌に合った乳液を見つけていきましょう。
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